Bianchet Tonneau UltraFino Black Ceramic:ブラックセラミックとローズゴールドの出合い

SIAR Mexico 2026の開催に合わせ、BianchetがTonneau UltraFinoの新バリエーションを発表しました。スイスのマニュファクチュールは今回、ブラックセラミックに18Kローズゴールドの細いラインを組み合わせ、ケース構造に組み込んでいます。トノー型ケース、オープンワークダイヤル、そしてこのモデルを特徴づける自動巻きフライングトゥールビヨンはそのままです。主な変更点は外装にあり、ケースのブラックと随所に配されたローズゴールドがコントラストを描きます。公式写真を見る限り、非常に見事な組み合わせです。
ケースに組み込まれたローズゴールドのライン
このTonneau UltraFino Black Ceramicで最も興味深いディテールは、ベゼルのすぐ下にあります。Bianchetのトゥールビヨンモデルでは通常、ケースの異なる層の境界を示す独立したパーツが設けられています。一般的にはラバー製ですが、今回は初めて18Kローズゴールドで仕上げられました。
このパーツはトノー型ケースの輪郭に沿い、側面に極めて細いゴールドのラインを描きます。見る角度によって印象は大きく異なり、正面からは控えめですが、光が時計の側面を捉えるとラインがより際立ちます。ローズゴールドはブラックが支配する構成にほどよい温かみを添えながら、セラミックの存在感を奪うことはありません。
このコントラストは、針と、ムーブメントの裏側から見えるローズゴールド製ローターにも表れています。Bianchetは、時計の外観とメカニズムの間に一貫性を保ちました。ケースだけでなく一体型ブレスレットにも、サテン仕上げの面とポリッシュ仕上げの面取りを交互に配し、ブラックセラミックの立体感を際立たせています。

厚さわずか8.9mmのトノー型ケース
Tonneau UltraFino Black Ceramicのケースサイズは、幅40mm、全長47.5mmです。自動巻きフライングトゥールビヨンを搭載することを考えれば、厚さ8.9mmという数値は本モデルの重要な特徴のひとつといえます。わずかにカーブしたケースはコレクションのプロポーションを踏襲し、一体型ブレスレットがケースのラインをそのまま延長しています。

ハイテクセラミックはケースとブレスレットのコマに用いられています。Bianchetはその軽さと耐久性を強調していますが、仕上げにも注目すべきでしょう。サテン仕上げの面とポリッシュ仕上げのエッジが隣り合い、その処理は写真でもはっきり確認できます。防水性能は5気圧、50mです。
時計にはブラックラバー製のセカンドストラップも付属します。Bianchetが開発したクイックチェンジシステムにより、複雑な作業を必要とせずストラップを交換できます。
キャリバーUT01と超薄型フライングトゥールビヨン
新たな外装の下には、Bianchetが開発し、La Chaux-de-Fondsで仕上げと組み立てを行った、自社製自動巻きフライングトゥールビヨンムーブメント、キャリバーUT01を搭載しています。ブラックPVD処理を施したグレード5チタン製のオープンワーク構造により、ダイヤル側からメカニズムの大部分を見渡せます。

ムーブメントの厚さはわずか3.85mmです。6時位置に配されたグレード5チタン製のフライングトゥールビヨンケージは、高さ2.66mmに抑えられています。香箱は12時位置に宙吊りで配置され、時計にひと目でそれとわかる表情を与えています。パワーリザーブは60時間です。
このキャリバーには、いくつかの技術的特徴も備わっています。Bianchetによれば、ブリッジ裏側のジオメトリーがローターの慣性に伴う力を分散し、最大5,000Gの耐衝撃性を実現しています。18Kローズゴールド製のセンターローターは、黄金比への関心を示すブランドらしく、フィボナッチ数列に着想を得たプロポーションを採用しています。

仕上げの一部はハンドメイドで施されます。Bianchetによれば、ブリッジの手作業によるアングラージュだけで30時間以上を費やしているとのことです。新作の魅力はまず外装素材にありますが、それでも言及に値するディテールでしょう。
では、価格は?
SIAR Mexicoで一般公開されたBianchet Tonneau UltraFino Black Ceramicの価格は、80,500スイスフラン(税別)(約85,700ユーロ)と発表されています。RodolfoとEmmanuelle Festa-Bianchetが創設し、トゥールビヨンウォッチを専門とする同社が掲げる、独立系ハイウォッチメイキングのポジショニングにふさわしいモデルです。
今回のバリエーションに伴い、新キャリバーが発表されたわけではありません。その魅力は、セラミック製ケースの仕上げと、Tonneau UltraFinoの印象を大きく変えるこの細いローズゴールド製パーツにあります。素材の選択は視覚的にも効果的で、特にブラックの一体型ブレスレットとムーブメントに配されたゴールドのアクセントが好相性です。
Bianchet Tonneau UltraFino Black Ceramicの仕様
| ケース | ブラックハイテクセラミック、18Kローズゴールドのライン |
|---|---|
| サイズ | 40 × 47.5 × 8.9mm |
| 仕上げ | サテン仕上げ、ポリッシュ仕上げの面取り |
| 防水性能 | 5気圧(50m) |
| ムーブメント | Bianchet自社製キャリバーUT01、自動巻き |
| 機構 | 6時位置のフライングトゥールビヨン |
| 構造 | グレード5チタン、ブラックPVD処理、オープンワークブリッジ |
| キャリバー厚 | 3.85mm |
| トゥールビヨンケージの高さ | 2.66mm |
| パワーリザーブ | 60時間 |
| 公称耐衝撃性 | 最大5,000G |
| ブレスレット | 一体型のブラックセラミック製およびブラックラバー製。交換可能 |
| 価格 | 80,500スイスフラン(税別、約85,700ユーロ) |
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