時計の写真はなぜいつも10時10分を指しているのか?

おそらくお気づきでしょうが、ブランドの広告写真では、ほとんどいつも 時計が 10時10分にセットされています。この現象について、イルミナティや地球外生命体、NSAを持ち出し、少々ひねくれた説で説明しようとする人もいるでしょう。
そんな人たちには、少し肩の力を抜いて、Yogi Teaでも飲み、お風呂に湯を張ってみてはどうかと言いたいですね。過労に追い立てられていますよ。
なぜ時計は10時10分にセットされているのか? その答えを試みる。
「本初子午線」の選定に関する協定が、1184年のワシントン国際会議で10時10分に締結されたという話を、私は信じていません。複数のサイトがそう主張していますが、きっとコピー&ペーストの誘惑に負けたのでしょう。まったく、いたずら好きなんだから(そうですよね、皆さん? こちらやこちら)。
ここで、時計を見せる際のルールとなった慣習の理由について考えてみましょう。最大の理由は、単純に美的なものだと思われます(勇敢にも、私はあえて推測形で書いています)。

この説を裏付ける事実を、いくつか挙げてみましょう。
- 10時10分にすると、針が美しい左右対称を描き、時計にある種の調和をもたらします(写真によっては10時09分や10時11分の場合もあります)。
- ブランドのロゴは12時位置にあることが多く、針がブランドを囲む形になります。
- 日付表示は4時位置に置かれることが多いものです。
- クロノグラフの場合、インダイヤルは3時、6時、9時位置にあるため、針を配置できる場所の選択肢が少なくなります。
- 10時10分なら、通常は文字盤の別の場所に配置される「クラシック」な複雑機構(月齢表示やパワーリザーブ表示など)を針で隠すこともありません。
美しさだけでなく、伝統の重みも大きな役割を果たしています。ブランドも写真家も、ほとんど機械的にこのルールを適用しているのです。
ただし場合によっては常識が勝り、下の例のように、文字盤の重要な部分を隠さないために、昔ながらの10時10分が退けられることもあります。

なお、歴史上の重要な日付を表示するのを好むブランドもあります。
ほかにも、突飛なものでもそうでなくても、別の説明をご存じなら、コメント欄を開放しています!





